自作NASへの道 part1「初期設計」

設計サイズとコスト

私は、約2年で800GBを消費している。
今現在、1TB 7.2k で 7500円、 1.5TB 5.4k で 9500円 くらいとなっている。
個人的には、HGSTのDiskに長いことお世話になっているので、今回も都合がつけばHGSTにしたいと思う。


選択肢としてあがってくるのは、RAID1、RAID5、RAID6だが、まぁ、個人用途としてRAID6はちょっと慎重すぎるかなと
そもそも今までNon-protectだったわけだし、そのほかRAIDを組んでみて不安があれば別途考察ということで
コストもかかるし、パフォーマンスも(この中じゃ一番)悪そうだしね。

さて、となると選択肢はRAID1とRAID5となるわけだが

  • RAID1

書込みは早い(それでもDisk1本時と比べれば若干は遅くなるが)
同じデータが2つあるのでやはり安心
障害復旧時のRebuildが早い(障害発生中もパフォーマンスに影響がない)

  • RAID5

書込みは遅い(パリティ計算によるWriteペナルティがある)が、読込みは少し早い(ストライプされているので)
コストが安い
障害時のパフォーマンス劣化



別にユーザーがいるわけではないので、障害が起きた時に復旧に時間がかかるのは我慢できると思われるし(そもそも障害なんてそうそう起こらないはず)
Diskの本数が増えるほど、Diskの容量が増えるほど、RAID5のコストが安いのが魅力的に見えてくる。

Software RAID と Hardware RAID

コストが安い
パフォーマンスは、CPU依存(少なくともCPUに負荷がかかる)
Hardwareの互換性やDriverなどを気にしなくて済む
OS起動前はRAIDが利かない(Boot領域にはRAID1以外設定できない)

コストが高い
設定などあまり気にせず楽に設定できる。
Hardwareの追加が必要



Windowsは、Server OS であれば、Software RAID を組めるが、今のメインPCはWindow XP Proのため、Software RAIDは不可能である。
必然的に、Hardware RAIDという選択になってくるが、RAID0、RAID1ができるものは比較的安価で手に入るのだが、RAID5対応のものとなると2万以上するものが多い
また、RAIDカードも製品によってパフォーマンスが結構違うようで、パフォーマンスの出るものは6万前後している。


今のメインPCは、PCI-Express が1つしかついていないため、既にグラフィックボードが刺さっている関係上
RAIDカードを挿すには、Mother Boardも変更する必要がある。
そこで、もうひとつ選択肢が出てくるが、別にHardwareを用意しLinuxでSoftware RAIDを組んでNASを作るというもの


画して


RAID5対応RAIDカード + Mother Board を購入し 現在のWindowsでHardware RAIDを組む


若しくは


別途Hardwareを用意しLinuxでSoftware RAIDを組む


の2択となる。

最終的に

1TB x4 の RAID5(容量は、3TB)を LinuxのSoftware RAIDで組むことにした。
但し、Boot領域には、Software RAIDが使えないため、Boot領域を含む一部OS領域は、RAID1とする。


決断の要は、RAID5が安価であることと同じ程度のコストならばもう一台PCを作成したほうが汎用性が高いと判断したためだ。